cover.png

GOのデザインシステムをつくった背景


現在、GO株式会社(以下、GO)には、デザイン部にプロダクトデザイングループ(以下、プロダクト)とコミュニケーションデザイングループ(以下、コミュデザ)が存在します。それも、私が入社して発足し、1年でグループとして昇格したコミュデザ、課題は山積みです。そこで最初に行ったのが、これからのデザイン資産の整理と言語化をすることでした。

整理をすることで見えてきたのは、− 業務の属人化によるデザインのバラつき −

バックグラウンドも知識も異なるわけですから、共通認識を持たないとブランディングは作れません。

共通認識がないままのデザイン部でのレビュー会はカオスでした。それは、個人の印象に依存するGOブランディングができてしまっていたからです。さらには、それを言語化されることもなく、なんとなくNGみたいなこともあり、危機感を覚えました。

GOが立ち上がってちょうど3年という区切りで、ブランディングの方向性の見直しとともに両グループはデザイン部として協力、連携しなければならないことも増えてきました。そこで、ブランディングをより強化していくためにも、GOブランディングの明確な定義とデジタル領域でのデザインの統一をはかる取り組みを、プロダクト、コミュデザの有志メンバー3人で開始しました。

現在公開しているGO株式会社のWebサイト

現在公開しているGO株式会社のWebサイト

GOブランディングの再認識


ブランディングが固まらないと全てのデザインがブレてしまいます。これまでの情報を1つずつ整理して再確認、修正を繰り返し、地道な作業が開始しました。

  1. 自分達が市場の中でどこにいるのかマッピングして現状を知る
  2. 現在ある言語化されたブランディングから違和感のあるものを抽出して軌道修正
    1. 3〜5年くらい先のリアルな理想の共通認識を持つ
    2. 言語化とムードボードによる可視化をして見える化する
    3. 10年後を直近のゴールとし、3〜5年後の通過点が正しいものか確認